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皆さんこんにちは!
さて今回は
~地盤確認~
ということで、地盤確認の基本から現場での対応、注意点までを詳しく解説します。
土木工事の品質と安全性を左右する最も基本的かつ重要な作業の一つが「地盤の確認」です。地盤の状態を誤って評価すれば、沈下・崩壊・液状化などの重大な構造被害や災害を引き起こす原因になります。
地盤の確認は、主に以下の目的で実施されます
安全な基礎設計のための地盤強度の把握
施工計画の適正化(機械選定・施工方法)
将来的な構造物の沈下・崩壊リスクの低減
過去の土地利用(農地・沼地・埋立地など)を確認
地質図・航空写真・地盤情報データベースを活用
土の色、匂い、水分含有状態を観察
地割れ、陥没、水たまりの跡がないかを確認
スウェーデン式サウンディング試験(SWS):住宅基礎に多用される簡易試験
標準貫入試験(SPT):N値により支持力を評価。大型工事に必須
平板載荷試験:現地で直接支持力を計測
採取した試料を用いて、粒度分布・含水比・圧縮試験などを実施
調査結果に応じて対策を講じる必要があります
地盤状態 | 推奨される対応策 |
---|---|
軟弱地盤(N値5以下) | 表層改良、柱状改良、深層混合処理など |
埋立地 | 支持層まで杭を打つ杭基礎 |
砂質地盤 | 液状化対策(砕石パイルや締固め) |
粘土層が分布 | 土留め・排水対策の強化 |
雨天直後の地盤観察は、表面の水分状態に惑わされる恐れがある
機械が入る前に、地盤の沈下や転倒リスクを十分評価する
造成地や宅地転用地では、盛土と原地盤の境界を見極めることが重要
建物や構造物の不同沈下
土砂崩れ、のり面の斜面崩壊
杭の打ち直しや基礎のやり直しによるコスト増
発注者・住民からの信頼失墜や損害賠償リスク
地盤確認は、土木工事の「最初にして最も大切な仕事」です。精度の高い調査と現場に応じた柔軟な対応が、工事全体の成功を大きく左右します。技術者としての信頼を築くためにも、時間と手間を惜しまない姿勢が求められます。
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